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出るわタメ息0行進前夜の奇跡弾は夢だったのか…
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「猛虎に勢いなしや」ノムさん
野村監督もファンと同じ気持ちだった。「ふう〜っ、出るはタメ息…、タメ息しか出ないな…」。選手サロンで余ったデニッシュ・パンをグシャグシャかじりながら監督はやるせなさ一杯に話した。指揮官でなくてもそうとしか言えない試合だった。せっかく前日、奇跡の大逆転勝利を収めて敵地に乗り込んできたのに、手も足も出ず今季7度目の完封負け。中日とのゲーム差も5月3日以降で最悪の「5・5」と開いてしまった。 攻めても守ってもいいところなし。初回、いきなり敵失で1番坪井が出塁したのに三塁を踏んだのはこの坪井が最初で最後。不安定な立ち上がりの中日野口がチャンスをくれ、3回まで2人ずつ走者を出したのに得点に結びつけられなかった。先発・吉田豊は3回に迎えた最初のピンチで福留に痛打を食らってあっさり失点。あとは中押し、ダメ押しと来ればさすがに勝ち目はゼロだった。
「勢い? 阪神に勢いなし、猛虎に勢いなし…や。大体、勢いなんて言うのは力のあるチームがいうこと。次元が高過ぎるわ」。監督がそう嘆くように、サヨナラ勝ちの後はこれで3連敗。盛り上がった上昇ムードをそのまま維持できないチームが歯がゆい。 「打つ方は外国人が打たなきゃ勝てんと前から言うとる…」。そう言ってギクシャクした足取りで監督がバスに乗り込もうとする駐車場にはブロワーズ、ジョンソンの家族が主人を待っていたが、監督とその場であいさつを交わすことはなかった。前日のジョンソンの働きがあるだけにさびしい光景に見えた。 ナゴヤドームの中日阪神戦は今季3度目で3試合とも大入り満員となった。だが首位を守る王者と挑戦するチャレンジャーの竜虎決戦を期待するファンには何の見せ場もない。なんともいただけない敗戦。本当に情けない試合だった。 <写真=なんでや! 甲子園でのサヨナラがまずい攻めで勝利の女神が逃げてしもた、ノムさんナインにハッパかけてや> 吉田豊「詰めが甘かった」得意の左打者に痛打
得意のハズの左に打ち込まれ、先発吉田豊が沈んだ。3回福留に浴びた先制2点適時二塁打をはじめ、7安打中5本が左打者に許したヒット。6失点で5回途中KO。7敗目は、背信の内容だった。「左によく打たれたね。追い込むけど、勝負球が甘かったね」と八木沢投手コーチが渋面を作れば、「詰めが甘かった」と吉田は消え入りそうな声。左にここまで打たれては、面目も何もない。そして野村監督は、怒り半分、あきれ顔だった。「投手有利のカウントで、真ん中に放る。普通ベテランはああいう投球はしないもんだ。まあコントロールがないから、救いようがない」。指揮官が何度も首をひねったナゴヤドームの通路に、重苦しい雰囲気だけが漂った。 <写真=吉田豊のふがいない投球に、怒り半分、あきれ顔の野村監督> 松井ヘッドコーチ「(5回先頭の)李に与えた四球が痛かったな。それまでポンポン打ち上げてたのに…。(3回の)最少失点で切り抜けていれば、チャンスもあっただろうが…」 先発・塩谷が2安打塩谷の今季2度目の2安打も、勝ちには結びつかなかった。8番左翼で先発出場し、2回の中前打は1死一、二塁と好機を広げたが、続く吉田豊の犠打失敗で先制にはつながらず。前回2安打を放った6月26日ヤクルト戦(神宮)も負け試合で「(2本)打っても勝たないとね」と“連敗”にため息。また6回2死で関川の打球を捕れず、二塁打にしてしまった守りを「投手に悪くて…」と悔やんでいた。 頭上抜かれた新庄名手・新庄も、福留に頭上を抜かれた。3回1死二、三塁で、福留の打球は前進守備の新庄の頭上を襲う。懸命の後退も空しく、先制の2点適時打となった。「あそこは前進守備だったから…」とクチビルをかんだ新庄。左大腿部痛をおして先発出場を続ける新庄だが「人工芝はきついです…」と、負担のかかるグラウンドに、ついため息が出た。 舩木一夜明けあ〜舩木の一夜明けは、ほろ苦い登板となった。前日8日のヤクルト戦(甲子園)で、ジョンソンのサヨナラ3ランのおかげでわずか7球で今季初勝利を手にしたばかり。だがこの日は一転。0―4の5回1死一、二塁で2番手登板したが、山崎に四球で満塁にし、井上に中前への2点適時打を打たれた。劇勝からわずか1日で苦い思いを味わう結果となり「力不足です」とうなだれた。 ブロワーズ沈黙…4番のブロワーズが野口の前に、沈黙した。初回の第1打席こそ四球で出塁も、3回1死一塁では外角への142キロのストレートを見逃し三振。中日の野口、山本昌の先発左腕にはこれで通算14打数2安打、1割4分3厘の低打率だが「左投手だからどうこうではなく、きょう(9日)は外角への変化球をしっかり見極めようと思っていた。だが3回は四球を選ばなければ」と見逃し三振を悔やんだ。 柏原打撃コーチ(7度目の完封負けに)「打てなかったのは外国人だけじゃないよ。後半は粘りも何もない。こういう所でこそ、粘って欲しいんだが…」 大豊、2軍戦へ復帰腰痛のため2軍調整中の大豊が10日、ウエスタン中日戦(ナゴヤ球場)で10日ぶりに実戦復帰する。「腰はだいぶいいよ。ここでちゃんと結果を出して、チームに迷惑をかけた分も早く取り返したい」。起用法などを巡る首脳陣批判で、3軍別メニュー調整だった。この日ナゴヤ球場で2軍本隊に合流、フリー打撃に汗を流した大豊はキッパリ。早期1軍復帰を目指し、まずは古巣のグラウンドで再出発する。 (37勝36敗)
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