第8戦(4月13日)

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今週末にもセンター新庄

ウエスタンでアピール2安打

 「守備力も問題や!」。阪神野村克也監督(63)が初の完封負けに、センター坪井の守備に頭を痛めた。横浜戦、好投するメイの足を引っ張ったのが7回、坪井の守備。強風の影響もあったが、鈴木尚のフライを三塁打にした。この日ウエスタンでは新庄が復帰、4打数2安打。実戦OKの新庄が、早ければ14日にも1軍復帰。野村阪神は「センター新庄」で守備強化の布陣を敷く。

4月13日・甲子園
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
横 浜
阪 神
【勝】川村【S】佐々木【敗】メイ


新庄なら捕れてた坪井への一打

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 初ナイターの甲子園球場に吹き荒れたハマ風が、野村阪神の「弱点」を浮き彫りにした。0―0で迎えた7回だ。強風に舞った運命のボールが、ポトリと坪井の左に落ちた。

 先頭鈴木尚の打球は高々とバックスクリーン方向へ。背走した坪井はフェンスにへばりつく。「追いついた」、とだれの目にも見えた。だが、右から左へ吹く強風にボールは坪井の左約5メートルまで流されていた。三塁打。中飛のはずが、無死三塁の大ピンチ。1死後に駒田の犠飛で失った1点が、決勝点となった。

 「風を計算に入れりゃ、ふつうは取るわな。守備力の問題や」


 野村監督の嘆きは、坪井のまずい守備に向けられた。同時に球界屈指の名手との差を、まざまざと見せつけられた。『新庄だったら…』。この日、2軍戦に復帰した新庄の早期合流に、心中が大きく傾いた。

 この日昼には鳴尾浜球場でウエスタン・リーグ(対オリックス)が行われた。ナイターの甲子園と同様、瞬間最大風速22メートルという強風が吹き荒れていた。だが背番号5は、4つのフライを事もなげにさばいた。

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 「風? そりゃ計算しながら守ってますよ」。3年連続ゴールデングラブ賞を獲得した新庄の守備は、右往左往した坪井とは対照的だった。

 「1軍? ボクが決めることじゃないけど、試合に出てるんだから」。左太もも痛が完治した新庄は6番中堅でフル出場。打っても4打数2安打。攻守ともに、3月23日のオープン戦(対近鉄)以来の実戦というブランクを感じさせない動きを見せた。

 左ヒザ半月板の裏側に軟骨が発見され、キャンプから挑戦していた投手には、ドクターストップがかかった。「ヒザの状態? (以前と)一緒。でも(違和感のある)このままやっていくしかない」という新庄だが野手としては問題なし。「ヒザや太ももの強化やケアをしていけば、今シーズンはもつ」(熊原トレーナー)と診断された。

 「バリバリやれる。心配ないらしいやないか」。野村監督は試合前のベンチで新庄の診察結果を自ら報道陣に暴露した。復帰に見通しが立ったことが、それほどうれしかった。14日には松井ヘッドコーチが2軍戦に出場する新庄を最終視察。今週中にも、1軍へ。この日の敗戦後、新庄待望の思いをいっそう強くした。

<写真上=オリックスとのウエスタン戦で8回に2本目のヒットを放った新庄は、一軍復帰を強烈にアピール、写真下=7回表(横浜)無死、鈴木尚のセンターへの打球を追いかけた坪井は、強風に目測を誤り三塁打にしてしまう>


孤軍奮闘メイ、109球1失点

スタメン
阪 神横 浜
坪 井石井琢
和 田波 留
今 岡鈴木尚
平 塚ローズ
ジョンソン駒 田
佐々木中 根
星 野谷 繁
矢 野進 藤
メ イ川 村

 先発メイが、不運に泣いた。7回表、先頭の鈴木尚に打たれた大飛球が、中堅坪井のまずい守備で三塁打になった。1死後、駒田に左犠飛を打たれたのが、唯一の失点となった。8回5安打1失点の孤軍奮闘ぶりは、野村監督が「きょう(よかったのは)メイだけだな」と気遣うほど。八木沢投手コーチも「テンポがよかったし、かわいそうなことをした」と、話した。昨年6月6日に日本初完封を記録した横浜打線を、はじめから飲んでいた。

 リードを許しても、気持ちは途切れなかった。8回最後の打者波留を137キロの内角直球で三振に仕留めると、思わず左手でガッツポーズした。「風が強かったし、失点は誰のせいでもないよ。自分としては内容がよかった」。昨年も好投が勝ち星に結びつかず4勝9敗に終わっている。「今年は違う年になることを祈ってるよ」。メイは自分を奮い立たせるように言った。


J砲重症、17打席音なし

野村監督、大豊と一塁併用へ

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 ジョンソンの不振に野村監督が頭を抱え込んだ。「重症やな…」。好機に2度の凡退は2三振含む4打数無安打。当たれば12球団で誇れる大砲も快音が出なければ扇風機だ。ブロワーズ復帰まで唯一の助っ人に上昇気運が見えてこない。

 この日はブロワーズが帰国してから3試合を任されていた4番から5番に降格した。だがそれも効果がない。1死一、二塁の4回は空振り三振。6回の2死一、二塁では止めたバットにボールが当たる遊ゴロに倒れた。これで7日の広島戦(広島)の第1打席以来、17打席も安打がない。

 監督からアッパー・スイングを指摘され矯正に努力している。この日も試合前、フリー打撃の前後に2度も室内練習場で打ち込んだ。だが結果が出ない。「ボールの上を叩くつもりで練習ではいろいろやっているよ。でも試合ではこれまで通りでやった。(新しい打法は)まだ自分のモノにしていないからね。きょうは仕方ないよ」。本人は落ち込まずにそう話すが他球団以上に助っ人に頼りたいチームだけに心配だ。

 「オープン戦と同じ攻めはしてこんわな。覚えられたな。上と下の攻めでいいんだからな。これだと(代打の)大豊の出番が早くなってしまう。代打は八木頼みか…。う〜ん…」。スタメンで一塁にジョンソンを起用、試合終盤に代打の切り札として大豊を起用するのが現在の野村構想。このままではそれに変えなければならない。

 「相棒というか親分がいればな、なんだかんだとアドバイスしているみたいだけどな。ブロワーズ(の帰国)ですべて狂ってしまったわ」。監督はそう言ってロッカーに姿を消した。

<写真=9回1死、期待のジョンソンは今季初登板の佐々木の前にあえなく空振りの三振に倒れる>

(3勝5敗)


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