Tigers

98年タイガース戦跡



第92戦(8月12日)窮虎、8連敗

 ナゴヤ  
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
阪  神
中 日
【勝】門倉 【敗】藪

桧山  虎と言うより、これでは猫だ。屈辱の8連敗を喫しても、ナインは淡々とした表情で引き揚げた。悔しさが伝わってこない。怒りが見えない。これでは勝負に勝てるわけがない。中日門倉にわずか3安打、2年ぶり完封ショーを演じられ、なす術なしの完敗。いつも興奮ぎみの吉田監督まで怒りを通りこしたのか、試合後の恒例の会見は恐ろしいほど冷静な口調だった。

 「結果はご覧の通りです。いつも申し訳ないと言っても、セリフにならんですな。過去はいくら言っても返ってこない。挑戦していこうということです」

 見せ場と言えば、1回の攻撃だけだった。1死後に風岡、今岡の連打と桧山の四球で満塁としたが、八木が三振、ハンセンが二ゴロでチャンスを逸した。その後、8回の坪井の二塁打まで打線は音なし。一方、先発の藪は5回に捕まり、桧山の落球(記録は井上の二塁打)もあって4失点。無抵抗の虎に、とても反撃する力はなかった。

 8月に入って1勝9敗。長期ロードに出発してからは、勝ち星なしだ。4試合連続1点差負けの惜敗だけが救いだったが、負け続けると歯車も狂ってくる。8連敗は91年5月7日(対ヤクルト・神宮)から同18日(対中日。甲子園)まで記録して以来、実に7年ぶり。吉田監督自身は指揮官として通算6度目の8連敗。

 「主観でみなさん(報道陣)が思うように書いてください」。まさに地獄のロードでもがく吉田阪神。キバを抜かれて空中分解寸前の虎は、次々と他球団の餌食(えじき)となっていくしかない。

<写真=5回裏(中日)2死満塁、井上の左飛を桧山が落球。記録上はヒットとなったものの、走者一掃のタイムリーとなり4点目を献上>

(33勝59敗)


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