

「あの夏の日、すでに決意していた」/番記者メモ

快進撃の舞台裏でささやかれていた最大の つめ 懸案事項 つめ が現実となった。「星野監督が優勝を花道に勇退するのでは…?」。その思いは今季の取材を進める中で消すことができなかった。
ある夏の日に直撃した。「監督、今年で辞める気じゃないですか?」…。その問いに星野監督はシーフード・ピラフを口に運ぶ手を止め、こう話した。
「お前なあ。アホなことを言うなよ。オレはやるよ。体が許す限りはな…」。
やる気はある。だが体調が…。最後の最後までそれがキー・ポイントだった。今から思えば、直撃取材を試みた時期には勇退の思いは固まっていたようだ。
監督から辞意を伝えられた球団サイドでは都内にある監督の主治医を訪ね、体調の確認まで行ったという。焦りが伝わってくるエピソードだ。
これで明日18日からの日本シリーズは勇退が決まって戦う前代未聞のものとなった。リーグ優勝という甘美な経験をさせてもらったナインにすれば、日本一を贈れなければ男ではないだろう。我々も星野監督の最後の舞台をしっかりとまぶたに焼き付けたい。【阪神担当キャップ・高原寿夫】

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