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日本一花道フロント入り…星野監督勇退、来季は岡田監督

 阪神星野仙一監督(56)が日本シリーズを最後に勇退することが16日、明らかになった。来季の指揮にも意欲は持っていたが体調面が最大の問題になり、ユニフォームを脱ぐ決意を固めた。来季は球団に残り、GM的な存在としてチームをバックアップする。後任監督には岡田彰布守備走塁コーチ(45)が就任する。星野監督の懐刀だった島野育夫ヘッドコーチ(59)もフロント入りする。2年間で阪神を戦う集団に変えた指揮官は総決戦として初の日本一を目指す。

高血圧、胃潰瘍、慢性のムチ打ち…体調不良が理由

 日本シリーズを明日18日に控えた球界に、新たな激震が走る。低迷する阪神を18年ぶりの優勝に導いた星野監督がユニフォームを脱ぐ。既に球団側にも申し入れており、強い慰留を受けたがその決意は固く、勇退することが決まった。

 最大のネックになったのはやはり体調面だった。7月27日の中日戦(ナゴヤドーム)でベンチ後方に引きこもり、嘔吐した。表面的にはこの事件だけだが、同様の状態になるケースは数多かった。

 遠征先から極秘裏に東京都内の主治医の元に駆けつける場面もあった。高血圧に加え、胃潰瘍もかなりひどい状態。さらに過去に首に強い衝撃を受けたことから慢性のムチ打ち状態になっている。はかりしれないプレッシャーが、体調不良に拍車をかける。まさに満身創痍(まんしんそうい)での戦いだった。

 「来年もやってやれんことはないんや。でもシーズンの途中で親分が何度も倒れたり体調を崩していたら選手、それにファンにも失礼やろ。それを考えたらこれ以上、監督業を続けることはできない」

 監督は親しい周辺にそう漏らしている。ナインをファンのことを思って、男の引き際を決めた。  星野監督自身は退団も考えていたが、功労者である事実を受けて球団ではフロントのポストを用意した。現役、監督時代を通じて球界に張り巡らしたネットワークを駆使しての選手補強などを行うGM的存在だ。監督自身もこれを受け入れる見込みで、連覇を狙う来季もチームをバックアップしていく。

 後任監督には今季、1軍で三塁ベースコーチで戦いの前線に立っていた岡田コーチが就任する。生え抜きの監督としては98年に退任した吉田義男監督(現日刊スポーツ客員評論家)以来となる。監督と同時にユニフォームを脱ぐ島野ヘッドがフロント入りし、岡田次期監督の相談役に就く方向だ。

 この日、星野監督は大阪からいったん東京へ飛び、10数年来、行き着けにしている理容店で散髪。そこから再び空路、福岡入りした。明日に迫った日本シリーズについて「ファンにもう1度、涙を流させたいな〜」と遠い目で話した。わずか2年でタテジマを脱ぐ闘将。自身初の日本一という最高の花道へ向けて、文字通り、最後の戦いが始まる。


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