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浜中36発「田淵流うねり打法」完成や 和製大砲として期待される浜中おさむ外野手(23)が「うねり」で開眼した。9日に特打を行い、137スイングで36発のサク越えをマーク。まな弟子として指導してきた田淵幸一チーフ打撃コーチ(55)も、バックスクリーン方向へ鋭く伸びる打球にニンマリ。特打を終えた浜中をハイタッチで出迎え「うねり打法」完成を祝った。浜中も「きょうみたいな感じでずっといきたい」と自信をつけ、目標の30本塁打達成も夢物語ではなくなってきた。 137スイング中サク越え36発
1万6000人の目が、若き大砲が放つ打球の行方にくぎ付けとなった。鋭く伸びた打球が、次々と外野後方のネットに突き刺さる。そのたびに満員の観客席は大きくどよめいた。昨季13本塁打の浜中が、さらに進化を遂げた姿。生まれ変わった阪神を見ようと集結した虎ファンにとって、最高のプレゼントだった。 「気持ちよく打てた」。137スイングで36発。だが、サク越えの数より飛ばした打球の方向こそが打撃開眼の証しだった。左翼への17に対し、バックスクリーンから左中間にかけてが19発と上回った。「センター方向へいい打球を飛ばすのがレベルの高いボクの目標なんです」。どの方向でも本塁打が打てる究極の目標へ、大きな前進だった。 「サク越えショー」を終えた浜中を笑顔のハイタッチで出迎えたのが田淵コーチだ。「いかにうねり上げてるか。あの打球を求めてたんだ」。キャンプイン後、一番に目をかけて「うねり打法」を指導してきた。練習休日の前日8日も、田淵コーチは浜中をビデオ室に呼んだ。そしてバットを小刻みに動かしながらタイミングをとるよう修正。36発の満点回答に、田淵先生は喜びを隠せなかった。 精神面も変わってきた。「田淵さんに30本いけると言われたら自分でも意識します。中距離打者と思っていたが、いけるんじゃないかという気になる」。昨季までは控えめな性格だった。「感情を表に出すのが好きじゃなかった」という。だが星野阪神となり意識改革。「監督はガッツのある方。選手もそうなっていかなければ」。今季からホームゲームで打席に入る際のテーマ曲もウルフルズの「ガッツだぜ」に変える。 「きょうみたいな感じでずっといきたい」。自信に満ちた浜中の表情に、待望されてきた和製大砲誕生の予感が漂う。「このキャンプで人生が変わるかもしれないですね」。先発出場する11日、初の紅白戦に向けて楽しみが膨らんだ。 <写真=居残り特打終了後に直伝の田淵幸一チーフ打撃コーチ(右)と浜中はハイタッチ>
田淵コーチと一問一答――浜中が快音連発 田淵コーチ いかにうねり上げているか。あの打球を求めていたんだ。 ――センターから左中間方向に鋭く伸びた 田淵コーチ レフトでもライトでも(ひざを)絞り込むのは一緒。うねり上げるんだ。 ――アドバイスは 田淵コーチ きのう(8日夜)9時、浜中にビデオを見せながらアドバイスした。3、4日前はバットを折っていたのは、体が前に突っ込んでいたからだね。それにボールを待つ間、体が静止していた。バットを小刻みに動かしながら、タイミングをとるようアドバイスした。アリアスはそれを足を動かすことでやっているし、いい打者はみんなやっている。 ――今後の指導は 田淵コーチ きょうのいい感じを忘れないように、また映像で見せながら指導していきたい。 ――紅白戦は 田淵コーチ (担当記者)みんなに(チーム全体のできを)採点してほしいな、10点満点で。(12日に来訪する)ミスター(長嶋茂雄氏)にも採点してほしいね。
浜中の母恵美子さん(55)も、愛息のうねり打法完成を喜んだ。キャンプは和歌山の自宅でケーブルテレビの中継で観戦。「田淵さんやオマリーさんに教えてもらって、頑張ってるのを見ましたよ。今朝(9日)も電話があって、打法のことを話してました。完成ですか? 楽しみですね」と話した。来週にはキャンプ応援にも駆けつける予定で「今年のキャンプは楽しそうですね。お客さんも多いみたいですし」と“安芸参観”を心待ちにしていた。
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