星野ネバサレ野球2年目の結実へ


Vを土産に「来年も安芸に来て!!」

撤退のウワサ…地元やきもき

今年は優勝や

 打ち上げ。安芸キャンプが25日で終わる。また来年、優勝を土産に安芸に戻ってきてくれるのか、地元の関心はこの1点。安芸の人たちと触れ合い、そのことばかりを聞かれた。

 居酒屋で食事をともにしたシュンちゃんやワカコちゃんは言った。「来年は沖縄で1カ月キャンプを張るに決まっちゅうきに。そうじゃないが」。愛媛県今治市から20人で応援にきた佐伯美保子さんは「毎年、2月に安芸に来るのを楽しみにしているの。でも来年はずっと沖縄かもしれないね」と言った。

 タクシーに乗れば「まあ言うても仕方がない。安芸があっての阪神やのうて、阪神あっての安芸やき」とすでにあきらめの口調だった。

 65年からスタートした安芸でのキャンプは38年という歴史を持つ。数々のすばらしい選手が安芸で鍛え、育ち、大きくなった。安芸のグラウンドにはタイガースの汗と涙と喜びが詰まっている。しかし、今年初めて採用した沖縄との2段階キャンプで、安芸の立場が弱くなったと地元の人たちは考えていた。

 「来年どうするか、という話はまだまだ先のことです。キャンプを打ち上げ、現場の首脳陣、選手、フロントが話し合い、よく検討していきます」。球団関係者席にいた竹田常務はこう答えた。もちろん今、結論の出る問題ではないし、新方式の検証が必要なのはわかっている。安芸が心配する完全撤退には「安芸には長い歴史があるのですから」と常務は言う。

 今年を最後に西武が高知を撤退し、ダイエーも移転のウワサを聞く。かつてキャンプ天国といわれた高知が阪神だけになるかもしれない。それを知っているだけに安芸のみんなが「阪神も」と思っている。

 久しぶりに安芸に長く留まり、施設の改善にも気がついた。スタンドも改装し、新しいトイレを増設したりと力を注いでいた。前半の沖縄の気候は選手のためには最高の条件だったし、安芸には安芸のよさがいくつもある。1カ月追い、客観的に言えば、今回の2段階方式はメンタルな部分においてもベターな選択だったのではと思うが、果たしてベストだったかは、ペナントの結果を見てみる必要もある。そういう意味では、安芸のみなさんも「阪神優勝」を例年以上に強く願っている。

【内匠宏幸 編集委員】


2003年2月25日付紙面掲載 


[今年は優勝や 目次]
阪神 | 中日 | カープ | 関西情報 | レジャー特集 | ライブラリーINDEX
野球 | MLB | サッカー | スポーツ | バトル | 芸能 | 社会 | 競馬
Home