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星野ネバサレ野球2年目の結実へ | ||||
さすが正妻!!安藤甦らせた矢野の肩先頭出した初回、嫌なムード断ち切る
まだ暗い朝5時30分。球場入り口の前にはすで20人以上が並んでいた。待ちに待ったオープン戦が始まる。高知ナンバーはもちろん、四国全県に、なにわ、神戸、和歌山、京都ナンバーの車が駐車場を求めて列を作る。すさまじい人気であり、みんなが待ってた球春がやっと来た、と実感させられた。 スタンドからプレスルームまでわずかな距離だが、歩き辛いほどの人出。首から社名と氏名を記したプレスパスを吊るしているからだろう。「ニッカンのタクミさん、記事を毎日読んでるで。阪神たのむで、ええように書いてや」と声を掛けられた。うれしいけど照れくさい。 ええように書いてや、と言われたからではないが、連載のテーマは序盤見ただけで決めた。キーワードを「さすが」に決めた。その男は矢野だった。 星野監督のファンサービスであったのだろうが、矢野がいきなりマスクをかぶった。しかし、内情は違った。投手コーチとバッテリーコーチの思惑が一致しての矢野先発だった。普通、矢野クラスになると初戦からは出ない。「安藤がここでポシャらないように、あえて矢野を出した」。達川コーチが明かしたように、先発のマウンドに立った安藤は紅白戦でボロボロ、かなりのダメージを受けていた。なんとか立ち直らせたい、結果を出させたい。それには矢野のサポートが必要だった。 初回、いきなり先頭赤田にヒットを浴びた。その直後、小関のカウント1―1からの3球目、走った赤田を矢野はズバッと刺した。このワンプレーで安藤は救われた。結果的に小関にもヒットを許しているだけに、盗塁を阻止した矢野のスローイングがなければ、またガタガタ崩れていたかもしれない。 「とにかく、さすがと言うしかないわ。故障さえしなければ、ワシの仕事がないくらいじゃ。矢野には言うことなし」。達川コーチが絶賛したように、沈みかけた安藤を4回0点で、矢野が甦らせた。 沖縄キャンプから口にしていたことを見せてくれた。「自然と高まっている。チームを引っ張っていくつもり」。矢野の敵は故障だけ。昨年2度の骨折の悪夢がちらつくが、肩と絶妙の配球をいきなり見せてくれたのだから、うれしくなった。 【内匠宏幸 編集委員】
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2003年2月24日付紙面掲載
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