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星野ネバサレ野球2年目の結実へ | ||||
あえて安藤を突き放した西本コーチたかが紅白戦、されど紅白戦
迷った。手を差し伸べてやることは簡単だ。だが、果たしてそうした方が彼にとっていいのか。だから迷った。 結局、西本コーチは安藤の部屋に電話することもなく、ドアをノックすることもなかった。20日の紅白戦、安藤はメッタ打ちにあった。試合後、トラ番に質問されても、まともに受け答えできぬほど落ち込んでいた。それを西本コーチは知っている。結果を出さねばならぬ立場でいながら、出せなかった悔い。コーチとして「心のケア」をしてやりたかった。だが1日だけ、突き放した。 西本コーチも現役時代、同じような経験を積んでいる。江川や定岡のように鳴り物入りで巨人に入ったわけではなく、結果を出さねば、明日がなかった身だった。「失敗したらガクッときた。でも切り替えて、悔しさをバネにして、やったる、という気持ちになるしかなかった。安藤にもその切り替えをしてほしい」。 この日、西本コーチは安藤にこう伝えた。「安藤よ、ここで発声練習しようか。思い切り、声を出せよ」と。サブグラウンドでコーチはあえて冗談ぽく、声を出すことを安藤に望んだ。「ウジウジ考えても仕方ない。まず切り替えるために、腹の底から声を出すこと。ここからですよ」。 疲れのピークにきていた。腕が振れない。1日経って、紅白戦で打たれた原因はわかった。だがコーチから「声を出せ」という表現で励まされたことが、安藤には救いだった。「結果と内容。両方を求められる立場にいることはわかっています。開幕1軍の微妙な立場、それも認識しています。だから次。次はとにかく内容よく結果を出すしかないです」と安藤は唇を噛んだ。 たかが紅白戦、されど紅白戦。安藤のようなポジションの投手にはおろそかに出来ない「戦い」なのだ。藤田、藤川、みんなそうなのだ。ここで挫折するようでは本人だけでなくチームの構想にもかかわってくる。だから西本コーチは「慰め」は言わず、次への負けん気を求めた。「ハイ、予定は変えません。次も投げさせます」。23日、西武とのオープン戦、安藤は結果を求めて先発のマウンドに立つ。 【内匠宏幸 編集委員】
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2003年2月22日付紙面掲載
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