星野ネバサレ野球2年目の結実へ


宜野座気分で調整したらえらい目にあうぞ

元コーチ石井晶さんが警告

今年は優勝や

 安芸市営球場のプレスルームに着き「さあ仕事」と気合いを入れたが、ペンがないことに気が付いた。よわっている時に現れたのが、元阪神の亀山努(野球解説者)さん。「カメちゃん、ペン持ってない?」。

 「新聞記者がペンを忘れますか。恥を知りなさい」。返す言葉もない。でも、亀山さんはやさしかった。笑顔でかばんの中をかきまわし「これ、どうぞ」と手渡してくれた。

 その亀山さんが「あきらさん。ご無沙汰してます」とあいさつしたのが、元阪神チーフコーチの石井晶さん(63)。1960年から71年まで阪急の一、三塁手として活躍し、64年には4番も打った。通算成績は打率2割5分、51本塁打、316打点。阪神では二軍監督時代に新庄、亀山を育てたことで知られる。現在はCSテレビの解説者を務めながら、岩手県で中学生を指導。通称は、その容貌から「ゴジさん」。ゴジラといえばヤンキースの松井だが、元祖ゴジラは石井さん。ゴジラのV予想は…。

 「チームはえ抜きの監督だったら、これほどの人員入れ替えはできなかっただろうね。今年は最低でもAクラスはいけると思うよ」。

 97年の二軍チーフ打撃コーチ時代には、高卒ルーキーの浜中、関本も指導。2人の成長した姿に目を細めた石井さんが、唯一心配するのは気温の変化だ。2次キャンプ初日の安芸は、気温13度。昼間は穏やかだったが、1次キャンプ地沖縄・宜野座(この日は約20度)と比べると寒い。この7度差が怖いと石井さんは分析する。「勘違いが怖いんや」。

 安芸で10日走りこんで体を作ったとする。それが暖かい宜野座では5日ですむ。ただし、それは上辺だけで、筋肉に芯がはいっていないケースがある。そんな状態で、安芸に入ると故障につながる可能性があるというわけ。実際、石井さんはヤクルトのコーチ時代、米ユマキャンプから帰国した際に、多数が離脱し頭を悩めたことがある。

 宜野座1次キャンプでは、軽症とはいえ金本、今岡、谷中が別メニュー調整となり、14日現在で本体合流日は決まっていない。これ以上の故障者は厳禁。安芸に春が来れば、阪神にも春が…。

【運動部次長・榎並義朗】


2003年2月15日付紙面掲載 


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