星野ネバサレ野球2年目の結実へ


厚み増した虎投陣に広島はやクラクラ!?

広島内田コーチが絶賛

今年は優勝や

 沖縄石川インターから高速に乗って沖縄南インターで下りた。そこからすぐ、懐かしい風景が目に入った。沖縄市営球場。1986年から3年、広島を担当し、2月は必ずここを訪れていた。高速道路が出来たり、周囲の変わりようはあったが、球場も横にあるサブグラウンドも17年前と同じだった。

 球場に入ると懐かしい顔と出会う。昨年まで広島担当だったトラ番井之川昇平もあちこちであいさつを受け、広島の選手や関係者との再会を楽しんでいた。これがキャンプの楽しみのひとつで、近況を語り合う井之川の顔が久しぶりにゆるんでいた。

 星野、山本両監督企画の練習試合。観衆は1万5000人。実にタイムリーな企画だったが、練習試合といっても勝負だ。さらに相手の戦力を探るには実戦が一番。果たして星野阪神2年目のスタートを広島ベンチはどう見たのか。

 取材するにはうってつけの人を見つけた。内田順三コーチだ。昨年まで巨人に在籍。長嶋体制、原体制を地味ながら支え、松井や清原を熱心に指導、適切なアドバイスを送るなど、野手陣から絶大な信頼を得たコーチだった。

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 今季、山本監督を助けるために広島に戻ってきた。「ひさしぶり。元気にしてたの」で始まった試合後の取材。阪神の若手投手の成長は相手有能コーチにどう伝わったのだろうか。「まず藤田だけど、昨年はコントロールなどはアバウトな感じだったんだ。それがきょう見て、まず1回はストレート中心、2回はタテの変化を試すなど、考えて投げてきていた」と、アバウトさが薄れてきた点を評価した。

 また新戦力として警戒する、と挙げたのがルーキー中村泰だった。「腕がよく振れて、スライダーやカーブの変化球がいいね。左打者のワンポイント、中継ぎで出てくるよ、あの投手は」。巨人時代、阪神投手陣を粉砕した打線を支えた内田コーチが、厚みを増したトラ投スタッフを高く評価した。

 さらに足を伸ばし、サブグラウンドにいたベテラン捕手の西山に阪神の変化を問うと「もともと投手陣がいいし、それが上積みされ、金本が入って得点力がアップするわけでしょ。点を取られず、点が取れるチームになるんやから、そりゃ、強いですよ、阪神は」と返ってきた。相手に強いというイメージを抱かせる事の必要性。トラの先制パンチがまず広島のボディーにヒットした。

<写真=新井を指導する広島・内田打撃コーチ。虎投陣に警戒警報だ>

【内匠宏幸 編集委員】


2003年2月12日付紙面掲載 


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