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星野ネバサレ野球2年目の結実へ | ||||
カメラマンも記者も気になる井川の状態じっくり調整、首脳陣容認も…
宜野座キャンプに、ニッカンはカメラマン3人を送り込んでいる。宮崎、西尾就、加藤仁の3人で、星野監督、ブルペン、野手組と一応、担当制を敷いている。この3人、両肩にカメラを担ぎ、機材もぶら下げ、球場内を走り回るが、キャンプ中、1人1日で1500回はデジカメのシャッターを押す。1500コマの中からベストショットが翌日の紙面を飾るだけに、一瞬を逃がすわけにはいかない。だから選手やコーチの動きには敏感に反応する。 「井川の状態、チトおかしくないかな」とそれとなく囁いたのはブルペン担当の西尾就だった。キャンプ3クール目の初日。ブルペンの端で投球練習を始めた井川の異変に西尾就は気がついた。「何度も左肩を擦って、気にしてるようだ」。確かにそうだ。70球を投げ終えたあとも、左肩に手をあて、首を傾げている。エースに暗雲? そこでサブグラウンドに移動する井川にたずねた。すると笑いながら「わかりました? 実は寝違えてたんです。ハハ、肩痛ではありませんから」と軽く交わした。西尾就、幻のスクープだったが、そんな小さな動きにもカメラマンは神経を配る。 さて肩痛ではなかった井川だが実際、仕上がりという点では、他の若手に比べると遅い。9日投げた70球が今キャンプ最多で、暖かい沖縄なのになぜ、と疑問がわいた。横で藤田、藤川、安藤、金沢がガンガン投げているだけに、井川の調整が逆に目につく。
「あれ? 本人が考えた調整なんだよ。横の若手と違う次元で仕上げていかねばならない投手だし、ハイ投げました、ハイいいボールでしたではダメ。いま、何をするべきかを考えて投げているわけ」。ナゾ解きは佐藤コーチだった。昨年、夏場以降、急に勝てなくなった原因はスピードの低下だった。それを補うコントロールもち密さにかけた。その経験を元に、1シーズンを乗り切るために、まず安定した制球力を養うプランに沿って、井川はジックリと仕上げている、というのだ。 藤田、藤川らはブルペンでコーチからいろいろなアドバイスを受けている。が井川にはそんな声はまったく飛ばない。昨季の実績で開幕に合わせた調整でいい、と首脳陣は認めている。「よく考えてますよ、アイツは。1球1球、テーマを持って投げてますから」。相手をした片山ブルペン捕手も太鼓判を押す。だが、たった1年で認知していいものなのか。気になる井川の抑え気味の調整。こちらの考え過ぎなのか。 <写真=今キャンプ最多の投げ込みを行った井川=宜野座村野球場> 【内匠宏幸 編集委員】
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2003年2月10日付紙面掲載
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