星野ネバサレ野球2年目の結実へ


今年の虎はベンツ並みの排気量持ってる

巨人007スペシャリストが本音語った

今年は優勝や

 キャンプは情報合戦のスタート。ネット裏やブルペンに他球団の「007」が偵察にやってくる。すでに巨人は宜野座に2人のスコアラーを送り込んでいるが、この日、その道のスペシャリストが顔を見せた。

 柴田猛さん。巨人の運営部に所属しているが、この柴田さんこそ「007」の重要性を再認識させた人物で、3年前の長嶋巨人日本1の陰の立役者とも言われたほどだ。

 まあ、偵察に来れば必ず報道陣に囲まれ、そんなところではそのチームをけなす事はまずない。社交辞令が飛び交うのが普通で、アテにできない部分が多い。柴田さんも「今年の阪神? いいチームになったよ。かなりの戦力と報告します」と差し障りのないコメントで終始していたが、ようやく1人になったところをねらって、しつこく阪神分析を聞いてみた。

 新戦力 「とにかくいい補強をしたよな。金本はもちろんだが、厚みを加える補強が怖いよ。下柳はブルペンで見たけど落ち着いているし、野口がいい。ウチ(巨人)もねらっていた捕手で、控えとレギュラーの差が埋まっている」

 伊良部 「前のイメージ通りなら、打てないやろ。気分よく投げてこられると、厄介やな、伊良部は」

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 打線 「ショートが決まってないと聞くけど、候補の選手の質は高いし、ズラッと並べば、スゴい打線や。特に今岡や。自信というのか、自分のスタイルを身につけたからね」

 投手陣 「例えば安藤。もし故障がなければ去年も2ケタ勝っていたんじゃないか。それだけの可能性を秘めたのが揃っているし、バラエティーに富んでいるもんな」

 全体では 「確かに去年の開幕直後の勢いは、力だけのもではないと思っていたんだ。1000tの車やから、どこかで息切れするとね。ところが今年はベンツのようなすごい排気量のチームになった印象や。高速道路で料金所までは同じように走るが、高速に乗って吹かすと、ビュッと引き離せるチーム。それがベンツなんやが、阪神もそんなチームになった感じやね」

 ザッとこんなやり取りで終わったが、最後に巨人のことを聞くと「選手の研究熱心さには驚くよ。打てる上に向上心をみんな持っているから」と、松井抜きでも自信にあふれた発言で球場をあとにした。さあ、原監督にどう報告するのか。間違いなく007スペシャリストのチェックメモには「阪神恐るべし」と記されているはずだ。

<写真=ブルペンで阪神投手陣の仕上がりを見る巨人柴田スコアラー(左)、同樽見スコアラー(左から3人目)、横浜宮里スコアラー>

【内匠宏幸 編集委員】


2003年2月7日付紙面掲載 


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