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星野ネバサレ野球2年目の結実へ | ||||
静かにリベンジ誓う片岡真の強さ見せられるか…FA男の2年目
宜野座の日曜日は村民総出の大賑わい。隣接した所にセンバツ出場を決めた宜野座高のグラウンドがあり、こっちからも球児たちの金属音が響く。まさにベースボールアイランド。平和なサンデーだった。 ところが、そこに凶暴な男が現れた。この男からこんな過激な言葉が発せられるとは。こちらは少々驚いた。「そりゃ、シバき倒したいですよ。もうええ加減にせんかい、という気分でいっぱいやった」。シバきたいとか、ええ加減にせいとかはマスコミに向けられたもの。それでも口にする男の顔は、ほんの3カ月前のおちぶれたそれではなかった。シバいたる、と言いながら、顔は笑っていた。 いまの金本のように1年前、片岡はトラ番にいつも追われていた。注目のFAでの移籍。星野阪神1年目の目玉として扱われた。ところが昨年のどん底。状況は一変した。この日、キャンプ2日目も、同じようなメニューを消化した金本や桧山のもとにトラ番は集まり、帰りのバスに乗り込む片岡には2記者がコメントを求めて寄っただけだった。 片岡はしみじみ言った。「沖縄にはスポーツ紙が2紙しかない。これがいいですわ」と。確かにホテル「ムーンビーチ」には日刊スポーツともう1紙が置いてあるだけ。余計な雑音を聞きたくもないし、読みたくもない。ベテランは球界に身を置いて、初めてそんな心境になった。
「大金をもらって何しとるや、給料泥棒やとか、とにかく悪者になった」と言うが、片岡はいつもこう思ってきた。「オレがもっと金をくれ、と言ったわけじゃない。球団が決めたことやないか」。そう胸の中で叫んできた。 やっと静かにキャンプが送れる。あの沈むような打撃フォームを修正し、新しいフォームで再起を賭けた。しかし、この日のフリー打撃を見る限り、まだ上昇の気配はなかった。ラインドライブの打球が多く、まだバットが下から出て、こねているように、こちらには映った。それをストレートに聞くと、片岡はイヤな顔をしなかった。「ラインドライブでも二塁を越せばヒットになる。そう思っていますよ。ただ直していかねば、とも考えている」。 星野監督は片岡に関し「今年はガマンはせん」と宣言している。昨季のようなことなら、レギュラー剥奪は明白だ。「阪神病」にかかり、ファンやマスコミの集中砲火にあった経験。そこからやっと開き直れた。真の強さを見せてくれるのか、ジックリと片岡を追うことにする。 <写真=和田打撃コーチの指導に熱心に耳を傾ける片岡> 【内匠宏幸 編集委員】
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2003年2月3日付紙面掲載
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